調査と地盤沈下修正工事

地盤沈下調査と地盤沈下修正工事を行い、住まいの地盤沈下を修正します。
地盤沈下修正工事には以下のものがあります。

鋼管杭圧入工法(アンダーピーニング工法)

地盤沈下修正工事において、最も普及しているのが鋼管杭圧入工法アンダーピーニング工法です。
再沈下の可能性が少ないこと、日常生活を送られたままで施工が可能なことから一番普及しています。
建物基礎下にトンネルを掘って、鋼管を圧入していきます。

鋼管杭圧入工法(アンダーピーニング工法)はジャッキを用いて傾いた住宅を水平に戻す工法です

地盤の圧密沈下により不動沈下を起こしている建物を水平修正復旧するために、建物の荷重を反力に鋼管杭を電動ジャッキを用いて圧入し杭を支持層まで確実に打ち込むことで、支持力を得て、支持層の反力を利用して建物をジャッキアップし傾斜修正をする工法です。

鋼管杭圧入工法(アンダーピーニング工法)の流れ

トンネル堀削

圧入工

ジャッキ設置工

ジャッキアップ

整地

家屋周囲の土の埋め戻しと整地を行います。

耐圧盤工法

耐圧盤工法とは、建物の基礎下部に耐圧版(鉄板)を敷設して、耐圧版を反力板としてジャッキを使用して家屋を持ち上げる工法です。
支持地盤が浅い位置にあって十分強度がある建物の場合に使用できる工法です。
居住しながらも工事をすることができる工法で、振動、騒音もなく安全に作業することができます。
重機等を使用しないので、狭い場所での施工も可能、施工精度も㎜単位で施工することができます。

耐圧盤工法の流れ

堀削

耐圧版設置箇所の基礎下へ、人の手で掘削を行います。

補強

治具を設置する地盤を、固化材で補強し、補強した地盤の上に耐圧板や治具を設置してその中にジャッキを設置します。
家屋を測定しながら慎重にジャッキアップし、家屋が水平になったら、固定治具を固定してジャッキを外します。
固定治具箇所以外を掘削土によって埋め戻しし、ジャッキアップによってできる基礎下の空隙部分と固定治具をエアーモルタルによって充填します。

整地

家屋周囲の土の埋め戻しと整地を行います。

薬液注入工法

薬液注入工法は、地盤強化のため地盤内に薬液を注入する工法です。
鉄道路線に近接した工事、ダム工事、河川工事、山岳トンネル工事、大規模地震の発生が懸念される地盤の液状化対策など様々な工事で薬液注入工法が採用されています。薬液注入工法では、薬液を一定の速度で地盤に注入して地盤改良を行います。
薬液注入施工は機械もコンパクトで狭い場所での施工も可能です。短期間で工事が可能で簡易に施工が行えるため、地盤改良工法として多くの現場で使われています。

薬液注入工法の流れ

二重管ストレーナー工法(単相式・複相式)、二重管ダブルバッカー工法など工法により注入工程は変化します。

二重管ストレーナー工法(単相式)

二重管ロッドを使用して、注入予定深度下部まで削孔。
続いて二重ロッドの内外管に送液することで注入改良します。

二重管ストレーナー工法(単相式)
1.削孔

所定深度まで削孔していきます。

2.注入開始

削孔完了後、薬液に切り替え注入開始します。

3.注入完了

所定改良区間の注入を行い、完了後ボーリングマシンを次孔へ移動していきます。

二重管ストレーナー工法(複相式)

二重管ロッドで削孔削後、瞬結性薬液を注入して一次処理します。
浸透性薬液を注入し、地盤の浸透固結を行います。

1.削孔

所定深度まで削孔していきます。

2.一次注入

清水から瞬結性薬液に切り替えて、注入管周囲の粗詰め注入を行います。

3.二次注入

中結~緩結性薬液を使用し、浸透注入を行います。
一次注入・二次注入を繰り返し、所定改良区間の注入を行います。

4.注入完了

完了後、ボーリングマシンを次孔へ移動していきます。

二重管ダブルパッカー工法

ケーシングで削孔を行います。ケーシング内に注入用外管を挿入してケーシングを引き抜き、菅周囲のシールを行います。

1.削孔

所定深度まで削孔していきます。

2.シール注入・外管挿入

ケーシング内に注入用外管を挿入してケーシングを引き抜き、菅周囲のシールを行います。
外管を注入し、ケーシングパイプを引き抜きます。

3.一次注入

外管の中へ内管を挿入して、一次注入(CB液)を行い地盤の均一化を図ります。

4.二次注入

一次注入完了後、溶液型注入材で浸透改良を行います。

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